労務管理

残業手当などの計算方法について|意外と細かいです。

投稿日:2017-07-29 更新日:

残業手当、休日手当、残業手当の計算方法についてまとめました。

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残業手当の求め方

残業手当は1時間あたりの給与の0.25倍を加算して支給します。

時給で働いている方の場合

例)時給1,000円の場合
1,000×0.25=250円
時給の方で月額固定の手当がある場合、その部分の計算方法は次の月額給与の計算方法と同じになります。

月給で働いている方の場合

月額給与20万円の方場合で1時間あたりの時給を求めます。
出勤日が月曜から金曜出勤で土日祝日休み、夏季冬季休暇が合計8日、所定労働時間が9時~17時で昼休憩が1時間の場合

1)年間の所定労働日数が決まっている場合
年間の所定労働日数×7時間÷12か月 で一月あたりの所定労働時間が求められます。
例)所定労働日数が242日の場合
242×7÷12=141.66

2)年間の所定労働日数が決まっていない場合
(365-所定休日日数)×1日の所定労働時間÷12か月 で求められます。

例)所定休日が土日(104日)、祝日(16日)、夏季冬季休暇(8日)、一日の所定労働時間7時間の場合
{365-(104+16+8)}×7÷12=138.25
200,000÷138.25=1446.65(小数点第3位以下切捨て)

残業手当は0.25倍を加算した1,808円を1時間あたり支給しなければなりません。

日給で働いている方の場合

日給15,000円、所定労働時間8時間の場合
15,000÷8=1,875
残業手当は0.25倍を加算した2,344円(小数点以下四捨五入)となります。

歩合制の場合

歩合給を1か月の所定労働時間+残業時間で割る

例)固定給13万、歩合給8万、1か月の所定労働時間140時間、残業時間30時間の場合
固定部分の1時間あたり時給 13万÷140時間=928.57(小数点第三位以下切捨て)
歩合給の1時間あたり時給 8万÷(140時間+30時間)=470.58(小数点第三位以下切捨て)
928.57+470.58=1399.15(小数点第三位以下切捨て)

小数点以下の処理について

時給算出の際、小数点第二位までをそのまま計算に用いることができる他に、小数点以下を四捨五入した数字を用いることができます。

時給を残業時間でかけて残業手当を求める際は小数点以下を四捨五入します。
時給計算及び残業手当計算の際、一律に少数点以下切り捨てにすることは労働者不利のため不可とされています。

労働時間の端数処理

原則は1分単位で集計します。
30分未満を切捨て、30分以上を切上げが認められていますが、1日単位での端数切捨ては労働者不利のため不可です。

1か月集計の上で、30分未満切捨てであれば認められます。

1か月の所定労働時間は端数切上げは不可です。時間単価の計算式での分母となる金額で、この金額が大きくなると残業手当を計算する時給が低くなり労働者が不利になるためです。

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残業時間でも残業手当がつかない?

所定労働時間以上の労働をした場合でも残業手当がつかない場合があります。
法定労働時間以内であればその時間内での残業は1時間あたりの時給金額のみになります。

例)所定労働時間が9時~17時で昼休憩が1時間の場合で、残業が3時間あった場合
所定労働時間が7時間ですが、法定労働時間は8時間なので、残業1時間については残業時間であっても0.25部分の残業手当はつきません。
残りの2時間については0.25倍を含めた金額が残業手当として支給されます。

残業時間が60時間を超えた場合

一ヶ月60時間を超える残業をした場合は0.5倍を加算することになります(中小企業は平成31年4月1日以降より適用)。

※猶予される中小企業とは
小売業 資本金の額または出資の総額5,000万円以下、または、常時使用する労働者数が50人以下
サービス業 資本金の額または出資の総額5,000万円以下、または、常時使用する労働者数が100人以下
卸売業 資本金の額または出資の総額1億円以下、または、常時使用する労働者数が100人以下
その他 資本金の額または出資の総額3億円以下、または、常時使用する労働者数が300人以下

休日手当の求め方

休日出勤は1.35倍にして支給します。
この時の休日とは法定休日です。4週4休が法定休日です。
週休二日制で休みのうち、所定休日に出勤した場合には休日出勤手当はつきません。

深夜手当の求め方

深夜勤務は0.25倍を加算します。深夜時間は22時~翌日5時までを指します。
残業時間で深夜に及んだ場合は1.25+0.25=1.5倍(1時間あたり)となります。
休日出勤で深夜に及んだ場合はした場合は1.35+0.25=1.6倍(1時間あたり)となります。

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