労務管理

年末調整|12月に退職したらどうなる?

投稿日:2017-08-21 更新日:

年も暮れに近づくと給与関係の事務では年末調整があります。

年末調整とは、サラリーマンの方やパートさん、アルバイトの方がご自分で確定申告をする手間を省くことができる便利な制度と同時に会社や事業所さんでは事務的な負担になります。

さて、今回は従業員の方が12月に退職をする場合です。年末調整をどのようにしたら良いのでしょうか?

それぞれのパターンに合わせてまとめてみたいと思います。

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12月に退職後、12月中に最後の給与支払いがある場合

今年分は年末調整をし、還付金等の処理を行います。

12月の支給日以後、翌年には支給が発生しない場合

翌年の支給がない場合には、今年の扶養控除等(異動)申告書で異動の事実がないか確認をして年末調整を行います。

今年分の源泉徴収票は年末調整後のものを発行します。

12月の支給日以後、翌年には支給が発生する場合

締め日等の関係で翌年の給与支給がある場合には翌年の扶養控除等(異動)申告書の記入をお願いします。

今年分の源泉徴収票は年末調整後のものを発行し、翌年分はひと月分の源泉徴収票を年調未済として発行します。

12月に退職後、給与支給がない場合

年末調整を行いません。他社で給与支給等があれば他社で年末調整をすることになります。

年末調整のために控除証明書等の預かった資料がある場合には、漏れなくご本人へ返却をしてください。

他社での年末調整時に11月支給分までの源泉徴収票を年調未済として提出することになりますので、速やかに発行手続きをお願いします。

パートの方の場合

パートタイマーとして働いている方で年内の給与等を受けとして支払った総額が103万円以下の場合には年末調整をします。
ただし、退職後、年内に他社で働き給与の支給が発生する場合には年末調整を行いません。
また、この年内の支給総額103万円以内で退職に該当する場合は12月に限らず年の途中で年末調整をすることになります。

同様に下記の場合には12月に退職していなくても年末調整の対象になります。

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年の途中で年末調整をすることになる対象者

  • 海外支店等に転勤することになり、非居住者となった方
  • 死亡によって退職した方
  • 著しい心身の障害のために退職した方(退職後に再就職をし、給与を受け取る見込みのある方は除かれます。)

それでも年末調整をしない場合

上記の年末調整をする方に該当した場合でも、年末調整をしないパターンがあります。

  • 1年間に支払うべきことが確定した給与等の総額が2,000万円を超える方
  • 「災害被害者に対する租税の減免、 徴収猶予等に関する法律」の規定により、今年の給与等に対する所得税及び復興特別所得税の徴収猶予や還付を受けた方

まとめ

以上、12月に退職となった場合の年末調整の取り扱いでした。
会社や事業所さんとしては事務的には負担となりますが、なるべくなら働いてくれた方の確定申告をする手間を省いてあげたいものです。
正しく理解して、年末調整の漏れや間違いをなくしましょう。

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